障害のあるねこ譲渡会&保護猫写真展

熊本市の保護猫団体「チームにゃわん」(梅﨑恵美子代表)による、障害のあるねこの譲渡会が本日、福岡市中央区のDM都市開発(株)の会議室で開催されました。同団体は2007年から、主に障害のあるねこを行政の施設から引き取り、里親を見つける活動を続けています。今日はメンバーの車や新幹線に乗り、目や足が不自由な子や下半身まひの子など13匹が譲渡会に参加。会場には2時間で20人以上の来場者が訪れ、NHK ニュースにも取り上げられました。

障害のあるねこを保護するようになったきっかけについて、梅﨑さんは次のように話します。「保護活動を始めた当初は生後2ヶ月くらいの譲渡しやすい健常な子ねこを引き取っていました。その後、熊本市の動物愛護センターでは譲渡会を開催したり乳飲み子を育てたりするようになり、健康なねこは生かされる子が増えてきたのを見ていて、私たちは最も助けが必要な子たちの保護にシフトしようと。それで、負傷、病気などでセンターの施設内では治療ができない子たちを重点的に引き取るようになったんです」

ただ、「普通のねこに比べ、障害のあるねこの譲渡率は非常に低く、ハンディキャップの状態にもよりますが、たとえば下半身まひの子の場合、1年に1匹、譲渡が決まればいい方」だそう。同団体には現在、約70匹の保護ねこがいて、うち約40匹はなんらかの障害があるねこだそうですが、「引き取りと譲渡のバランスがうまくいっておらず、障害のあるねこたちの割合が増え、預かりさんの家がいっぱいになりつつある」とのこと。熊本では定期的に譲渡会を行なっていますが、「これからは都市部でも実施していきたい」と今回、「ねこ蔵ホステル」を運営するDM都市開(株)に相談したところ、福岡での譲渡会が実現しました。

冒頭の写真の子は、けさ熊本からやってきた生後5ヶ月のメスのイロハちゃん。先月初めに保護されたときは両膝を骨折。手術を受け、いま左足は全く動かないものの、3本足で歩くことや自分でトイレもできます。左足がクロスしてしまうため、すぐ座ってしまいます。他のねこが走り回っているのを面白そうに見ている、健気でかわいい女の子です。

今日の譲渡会では、先住ねこが3匹いる夫婦が、このイロハちゃんか、もう一匹の別のねこかのどちらかを受け入れたいとの申し出があったそう。

「障害のあるねこを引き取ってくれる方は、一匹でも助けたい、幸せにしてあげたいという気持ちを持っておられる方が多いですね。はじめから責任の重さをわかって来てくださっているので、こうした譲渡会で、ひとたび出会いがあると、スムーズに話が進むことが多いです」と梅﨑さん。

さらにこう続けました。「ハンディキャップのあるねこは取り残され、誰にも知らされず殺処分されることも。でも、そういう子たちだって、この社会にいる他のねこたちと同じような暮らしをする権利があります。私たちはそういう子たちから目をそらすのではなく、存在をもっとアピールしていきたいと思っています」

今回の譲渡会開催に尽力した「ねこ蔵ホステル」オーナーでDM都市開発(株)マネージャーの森信子さんは、「こうして協力しあって、救える命が少しでも増えていけば。定期的にまたやりたいですね」と話していました。

ちなみに、ぼくの「ねこ蔵ホステル」の保護猫写真展も同時開催され、大勢の方に見学いただきました。どうもありがとうございました!

OLYMPUS DIGITAL CAMERA