昨日は福岡県糸島市在住の画家・宮田ちひろさんの「Itoshima印象派展」にうかがいました。僕はクロード・モネが好きで、先日、九州国立博物館で開催された「至上の印象派展 ビュールレ・コレクション」では、モネの「陽を浴びるウォータールー橋、ロンドン」や「睡蓮の池、緑の反映」に圧倒されたばかりでした。”糸島+印象派”という絵画展のタイトルをみたとき、糸島にそんな画家さんがいるんだと素直に惹かれていたのです。

宮田さんも幼いころ、モネの作品に影響されたそう。「宮沢賢治の『銀河鉄道の夜』を買いに本屋に行ったら、その横にモネの画集が置いてあって。なにげなくみていると、荒波が打ち寄せる小さな絵があり、それに釘付けになってしまったんです。いろいろと悩んでいた時期でもあったので、その絵が自分を勇気づけ、救ってくれたような気がして…」
自然が織りなす光と色の一瞬をキャンバスに捉えるため、宮田さんは何度も何度も現地でそのときの光と色彩を確かめ、描き直すそうです。そこにある宇宙と画家が渾然一体になったとき、みる人を慰めたり、自分を顧みさせたり、励ましたりする力が作品から漲ってくるのかもしれないと感じました。

会場の「古材の森」には100号の大作を含む25点ほどが展示されています。14日までなので、興味のある方はぜひ!上の写真は、彼女も好きな可也山に星が降りそそぐ様子を撮ってみました。
カテゴリー: blog
タグ: landscape